セキセイ興産では、写真やメッセージカードなどを自由にレイアウトができる様々な台紙を用意しています。フィルム部分に書き込みができる「フリー台紙」、台紙をカラフルに印刷できる「ライトフリー台紙」、トレーシングペーパーフィルムで色鉛筆やボールペンでも書き込める「スケッチフリー台紙」、1度貼ると剥がせない接着タイプの「デジタル台紙」など用途によって様々。あなたならどんなアルバムをつくりますか?この記事を読んであなたのイメージを大きく膨らませてください。
サイズを気にせず、まとめられる。
自由にレイアウトできるアルバム台紙。
アルバムは特別な日の贈り物、大切な日の記念の品、日々の記録用などにぴったり。多くの方が色々な場面でオリジナリティあふれる使い方をされています。セキセイ興産では様々な特徴を持つアルバム台紙を、紙の仕入れから加工まで自社で製造しているということですが、ラインナップが幅広いので、どんな台紙をつくっているのか、整理をしながらお話していただけますでしょうか。
松倉:はい。まずはオーソドックスなフリー台紙です。特徴としては、やや厚めの台紙で色は白と黒。白色の台紙に印刷はできますが、色が沈みやすいので再現性という観点から印刷はあまりおすすめしていません。厚さがありますのでアルバムに存在感を持たせられます。
吉田:フリー台紙の魅力のひとつに挙げられるのは、大小様々なサイズの写真でもひとつの台紙にまとめられること。L判〜2L判の写真や手紙、チケットやシール、お子さまが作った工作なども一緒に貼りつけられるので想い出をひとまとめにできます。
松倉:台紙に文字を書くことは想定していませんが、写真を保護するフィルムの上からは油性ペンで書き込みができます。
吉田:他にもエコー写真を入れて、誕生の記録として残すといった使い方もいいかもしれませんね。
自由に、カラフルに印刷できる!
華やかなオリジナルアルバムをつくりたいなら。
松倉:カラフルなアルバムをつくりたいならライトフリー台紙がおすすめです。先ほどのオーソドックスなフリー台紙よりも紙が薄いので、めくりやすく手触りのよいものになっています。また、同様に弱粘着仕様になっていますので、一度貼ったものでも簡単に付け外しが可能です。この台紙は印刷可能で色の再現性もよいため、ちょっと変わったアルバムをつくりたい、ポップなアルバムをつくりたいという人におすすめです。
吉田:ライトフリー台紙はフィルムの上からだけでなく台紙の粘着面にも文字を書き込むことができるので、卒業式や送別会で寄せ書きのように書き込むなど、メッセージと一緒にプレゼントしたい場合にマッチします。
松倉:台紙に印刷ができるので、例えば台紙一面にロゴマークを繰り返し印刷することも可能です。また台紙を綴じる穴の径を6mmでなく5mmにするといった細かなオーダーにもお応えできます。
吉田:穴のサイズだけでなく位置を変えることも可能です。穴の部分をオーダーメイドできる企業は少ないかもしれませんが、セキセイ興産では製造工程を細分化しているので、このようなオーダーにも応えられます。ちなみにフリー台紙もライトフリー台紙も、差し替えて使えるようスペア台紙を用意しています。
他にもまだまだ、色んな台紙。
あなたの理想を叶える台紙がきっとある。
松倉:次に紹介するのはスケッチフリー台紙です。特徴はフィルムの部分がトレーシングペーパーのようにざらざらしていて光沢がないため、スマホで台紙を撮影したときに光の反射や映り込みがありません。またフィルムがつるつるしていないので、ボールペンや色鉛筆でも文字の書き込みが可能なんです。
吉田:ライトフリーと同じくらいの紙の厚みで、ナチュラルかつマットな印象があります。これも弱粘性で貼ったり剥がしたりが可能です。スケッチフリー台紙もスペア台紙を用意しています。
松倉:そしてこれがプロユースされることの多い、接着タイプのデジタル台紙です。接着とは一度写真を貼ったら剥がすことはできない台紙と考えてもらえばよいと思います。
吉田:主にフォトブックやカメラマンの作品集などに使われる台紙で、デジタル台紙のフィルムは使わずに剥がしてしまうことが多いです。なので、文字の書き込みなどはしない前提になっています。形状も上製本だったり蛇腹の形状だったり、大抵のご要望にお応えできると思いますので、個性的で存在感のあるアルバムをつくりたい方は気軽に相談していただきたいですね。
“いつでも同じ製品を”というあたり前。
そのために職人は、五感を研ぎ澄ます。
松倉:この仕事をしていて思うのが“あたり前を実現し続ける難しさ”。例えば、普段何気なく台紙を使っている人のなかには、ぱっと見でよくある台紙だなと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、いつでも変わらない品質の製品を生み出すため、職人は製品の随所に目を光らせているんです。
吉田:代表的なのが湿度。台紙に使われる紙は湿度に大きく影響を受けます。なので仕上りの際に、熟練の職人が定期的に数値を測り微調整をしているのです。梅雨の時期であれば台紙の水分を8%台に、秋から冬の乾燥シーズンであれば6%~7%といったように微妙なコントロールが必要となります。
松倉:先ほどお話しした台紙一面にたくさんのロゴを印刷する際も同様です。すべての台紙の同じ位置にロゴが来るように印刷したいという要望があった場合には、それに適した印刷方法を選択し、できるだけズレが生じないよう調整を重ねて印刷しています。
吉田:他にもこんな記憶はありませんか?ポケットホルダーなどを購入した際、穴をくり抜いた後に出る丸い紙がパッケージの中に残っていたというような経験。こんなささいなことですが不要なゴミは残さない、不良品はしっかり確認し取り除く。これらのあたり前は職人のこだわりによって守られていることを知ってもらえるとうれしいです。
松倉:そもそもこの台紙を製造している機械は50年近く使われている古い機械。アルバム台紙の市場自体が大きくないこともあり、今後新しい機械が日本で導入されることはまずないでしょう。現在この古い機械を扱える人物は、セキセイ興産では2人だけしかいません。さらに台紙製造は完全に機械化されておらず、製品の細部に至る美しさは職人の経験によるもの。セキセイ興産の品質は彼らが支えているのです。
オーダーメイド歓迎。
あなただけのオリジナルアルバムをつくろう。
吉田:先ほどデジタル台紙のところでお話した上製本のアルバムホルダー。その表紙部分に箔押しだったり、四角やハートの窓抜き加工をすることも可能です。加工を見ればその工場の技術力と品質がわかると言われています。ぜひセキセイ興産のアルバムのディテールを見ていただきたいです。
松倉:セキセイ興産では表紙の加工も含めてアルバムを完パケで納品できるのが強み。東京都のあきる野市にある工場ですべて完結できます。都心からも比較的アクセスがしやすく、立ち会いも可能。ひとつの大きな機械で製造しているので工程が少なくて済み、人件費や電力代のコストが抑えられるといったお客様にとってのメリットもあります。一度工場見学にいらっしゃってください。
吉田:台紙の生産数の目安は、台紙のタイプにもよりますが1日で約20,000枚の製造をすることが可能です。小ロットでも大ロットでも、まずは一度ご相談いただければベストな方法をご提案させていただきます。
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